構造
【真空断熱二重管構造】
液体ヘリウムは極めて温度が低いため、断熱をしてやらないと激しく蒸発して移送することはできません。 製作した移送管は液体ヘリウムが通る管の外側を真空で覆い断熱をする真空断熱二重管構造になっています。




【ベロー構造】
移送管は外管と内管を重ねた二重構造ですが、真空断熱されているため外管は室温、内管は液体ヘリウム温度と300K近く温度差が出てしまいます。このとき内管は冷却されて熱収縮するのに対して、外管は熱収縮しません。これによる接合部への負荷を避けるため、内管の熱収縮に合わせて伸び縮みできるようベロー管が外管の中央に挿入してあります。
ベロー構造断面図(左) と 収縮時(中央) と 室温時(右)の様子の違い



【構造略図】
外管(外径5ミリ)と内管(外径3ミリ)を重ねた二重構造です。ベロー管は外管の中央に挿入してあります。また真空引き口もこの部分に設けてあります。
構造略図