<製作> 続いてロウ付け加工を中心とした組み立てから完成までの工程です。 ヘリウムリークディテクターによる溶接部分の真空漏れチェックでは、何度も漏れが見つかりやり直しとなりました。 加熱加減の難しいロウ付け加工が最も神経を使う苦手な工程です。 |
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6.外管のサイズ調整 |
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ロウ付けする箇所はロウが乗り易いようサンドペーパーで磨いておきます | 接続部品との挿入具合を確認して必要に応じてサイズ調整します | 逆端は長さ調整のためカットするので、予め切断位置を磨いておきます |
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端から6〜7cm程度を切り落とします | パイプカッターで切ると内側へ歪んでしまうので棒ヤスリで整形します | 内側から外へ引き抜くようにします |
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内管との接続部品が挿入できるようになりました | ||
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7.外管とベローズ接合部品のロウ付け |
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フラックス(酸化防止剤)を塗ります | コツは接合部分だけでなく部品全体を加熱する事です | くっつきました |
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金ブラシでフラックスを除去します | 金ダワシも意外と有効です | できました |
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もう一方の部品はロウ付け箇所が1カ所しかないので垂直に据えてロウ付けしてみました | できました | |
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8.内管と内管のロウ付け |
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ロウ付けする箇所はサンドペーパーで磨いておきます | 内管を接続部品の中心でしっかり付き合せたらフラックス(酸化防止剤)を塗ります ※加熱し過ぎて接続部品が融けて内管内に流れ込んだ事があったので内管の端面同士はしっかり付き合せます |
熱容量が小さいので火力は弱めで慎重に加熱します ※火力が強過ぎると融けて変形してしまうので注意します |
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くっつきました | 金ダワシでフラックスを除去します | できました |
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9.Heリークディテクターによる漏れチェック |
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吸引側と終端はゴム栓を用いました | ロウ付け箇所へ微量のヘリウムガスを吹きつけます | 真空漏れがあるとヘリウムガスを吸引してリークディテクターが反応します |
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内管では残念ながら漏れが見つかりました | 結局4回炙り直してやっと漏れが無くなりましたが、ロウの盛り上がりが大きくなってしまったのでヤスリ掛けしてダイエットさせます | 炙り過ぎで形状も少し歪んでしまったかもしれません・・ |
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ヤスリ掛けによって再びリークが発生したかもしれないので、改めてチェックします | ||
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10.ベローズと外管の接続 |
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ベローズの内側に入る部分は真空層側になるので、皮脂や汚れをエタノールで拭いてきれいにします | こちらも同様です | ベローズをセットしたら接合部分にフラックスを塗ります |
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ヒートガンで全体を熱しながらハンダ付けします | 金ダワシで磨いてフラックスを除去します | できました |
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リークディテクターで真空漏れのチェックをして完了です | ||
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11.内管のてぐす巻き |
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テープはあらかじめ数枚用意しておき、てぐす(釣り糸)は支柱に突き刺しておくと便利です | 真空層に入る内管表面は皮脂や汚れをエタノールで拭いてきれいにします | 端は外管とのロウ付けの際に熱で溶けないよう20cm程距離をとり、更に内側に予備のテープで固定します |
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巻き付け間隔はこんな感じでしょうか | 接合部分はどうしても太くなってしまうので心配です ※この箇所だけ仮巻きして外管に通るか事前にチェックしておくと安心です |
やっとできました!誤って踏まないよう高い位置に保管します ※薄肉なパイプなので踏んだりしたら簡単に潰れてしまいます |
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12.内管と外管のロウ付け |
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内管と外管の全長の差を確認します | 全長差より接合位置を計算したら、内管の接合位置をサンドペーパーで磨いておきます | 接続部品と内管の挿入具合を確認します |
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必要に応じてサイズ調整をします | 内管を外管へ挿入します | 入りました |
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内管の出っ張りが両端同じ長さになるよう調整します | ロウ付け箇所にフラックスを塗ります | 火力は中火程度にしてロウ付けします |
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くっつきました | 金ブラシで磨いてフラックスを除去します | 金ダワシもやり易いです |
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できました。逆端も同じ要領で接合します | エア配管用継手のボールバルブは樹脂のチューブを脱着するのと同じように金属のパイプでも漏れること無く脱着できました ※継手とパイプ径が合わなかったので削っています(6.35mm ⇒ 6.0mm) |
リークディテクターへ接続して真空漏れのチェックをします |
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リーク無しでした! | ||
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13.仕上げ |
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チューブを慎重に曲げて形をコの字に整えます | 最後に真空引きします | シリコンライト栓にコルクボーラーで穴を開けます |
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チューブ両端に装着して、ついに完成です! | ちゃんと移送できるのか早速試しましょう |