研究内容紹介
半導体ナノ構造・単分子の光計測と量子伝導
半導体の微細加工、極低温・強磁場、極微小電流・電圧計測などの極限技術を用いて、半導体ナノ構造や分子1個からの光散乱・発光、量子伝導の計測による低次元閉じ込め電子系の物性研究と、そのための様々な計測法を開発しています。半導体2次元電子系、グラフェン、カーボンナノチューブなどの特異な光物性や量子伝導について極低温・強磁場下で研究を行っています。 |
半導体量子構造のキャリア・スピンダイナミクス
カーボンナノチューブ、半導体量子構造、有機伝導体など、閉じ込め電子系のキャリア・スピンダイナミクスの解明を目指して、フェムト秒パルスレーザーを用いた超高速時間分解分光や、本研究室で開発された、超高性能波長可変半導体レーザーを用いた精密分光測定を行っています。超伝導マグネットを用いた極低温・強磁場下での顕微分光測定をはじめ、色々なアイデアをもとに世界中でここだけの装置を自分たちで作り、新たな分光技術の開発も行っています。また、近年注目されているテラヘルツ波パルスを利用した光物性研究や光による量子制御の研究も行っています。 |
ユニークな特性を持つナノ物質の光物性研究
近年では、単純な半導体ナノ構造だけではなく、遷移金属酸化物の二次元界面や単層ナノ物質、複合ナノ材料など、複雑に絡まり合った自由度がユニークな特性をもたらすナノ構造物質に注目が集まっています。精密レーザー分光と伝導測定の手法を高度に融合させた測定手法の開発を通して、複合ナノ物質やナノ界面の新しい性質や機能を見出し、それらの物理的起源の解明を目指します。 |
研究室紹介パンフレットは こちら(PDF 713KB) です。