<ヘリウム利用のルール> ・利用量は「 出荷量 − 戻り量 」でカウントします 液体ヘリウムは保存している最中も絶えず蒸発しております。蒸発させた量も課金の対象になりますので 長期に渡る実験ストップ期間(年度始め、年末年始など)を予定している場合はヘリウム容器を極低温室へご返却下さい。 |
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・利用予約が必要です(2025.01より予約制へ移行) 利用希望の一週間前までに予約を行ってください。 予約はメール、電話、口頭などなんでも結構です。 @希望日、A液量、B容器タイプ(希望が無い場合は無指定でOK)をお伝えください。 |
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・受け取り 予約容器には貼紙をしておきます。容器の液量は朝検量しますので容器に付帯しているノートをご確認ください。 |
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控えている容器 | 準備済みの貼紙 |
・記録簿へ記入する 記録簿は「出荷」と「戻り」の構成になっています。 【持出し時】新しい列の「出荷」欄に容器番号、研究室名、持ち出し量等を記録簿へご記入ください。 【返却時】研究室名および容器番号から出荷時の記録を見つけて、その記録の「戻り」欄にご記入ください。 なお、容器残量は研究室で測った場合と極低温室で測った場合で経験上異なる傾向があります。 そこで出荷時と同じ環境の極低温室で測ることにします。 また、気柱振動による液面検量は感じ方による個人差が大きいため、持出し時と戻り時において同一人物が測るのが良いと考えます。 以上より、返却時の検量は職員が測りますので記録簿への残量の記入は不要とし(空欄のまま)、日付のみ記入してください。 |
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記録簿は容器に向かって背面側にあります | 記入の様子 |
・検量記録について 担当者不在時(週末、出張等)に返却する場合は、容器の蒸発損失率から逆算して代用します(蒸発損失率は概ね1〜2%/日程度です)。 経過日数より逆算いたします。 |
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・週末の利用 週末や夜間は極低温室は施錠されています。 利用頻度の高い大口ユーザーには極低温室の鍵をお渡ししていますので鍵を持参の上ご利用ください。 鍵をお持ちでないユーザーの場合は鍵を貸与いたしますのでご相談ください。 |
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・容器は空にしない 容器が空に近い状態になったらすぐに返却してください。またその旨を必ず伝えてください。 容器を空にしてしまいますと昇温してしまいます。場合によっては容器の断熱層の真空度が落ちてしまうため 真空引きから行わないといけなくなります。残量が少ない場合はすぐに汲み足す必要があります。 |
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・供給制限をすることがあります 定期検査、学内停電および機器の故障によって、一時的に供給のストップをすることがあります。 ご利用をお控えいただき自然蒸発のみにしていただきますよう、ご理解とご協力をお願いいたします。 |
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・運搬時の注意1 運搬中は加圧用バルーンの元バルブを開いておいてください。 容器には不測の事態で内部圧力が異常上昇した場合に備えて、 ある一定の圧力以上になると開いて内部圧力を外へ放出する安全弁というものがあります。 しかし、万が一安全弁が機能しなかったときに備えて加圧用バルーンの元バルブを開いておけば、 物理的に強度が弱いバルーンが破裂盤の役目を果たしてくれます。 |
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・運搬時の注意2 容器ボディについているハンドルを使ってください。 容器の上部についているのは開口部を守るガードです。 ここを押して運搬すると倒しやすくなるので容器腰位置にあるハンドルを押して運搬してください。 |
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<各種資料> 「液体ヘリウム利用案内@ 〜概要とヘリウム事情〜」 「液体ヘリウム利用案内A 〜具体的な取り扱い〜」 液体ヘリウムの利用について全般をまとめた資料です、利用者は必ずご一読ください。 下記資料も含めた総合ガイドになっていますので、 年度初めの新規利用学生の教育用、および既に利用している学生も再確認・復習用にご活用ください。 「トランスファーチューブとHe容器開口部継手」 液体ヘリウムを汲み出す際に使う移送管:トランスファーチューブと 液体ヘリウム容器開口部の継手(ウィルソンシール)について簡易的に解説します。 Oリングと押さえリングの順番・向きを間違える人が多いでので、正しい順番を示します。 「スロープの取り扱い」 液体ヘリウム容器搬出入の際に極低温室出入り口の段差をスロープを使ってスムーズに出入りできるよう用意してあります。 「返却時残量ゼロの容器への汲み足し手順」 液体ヘリウム容器は残量がゼロになってしまった場合すぐに汲み足さないといけません。 年末年始・連休など担当者不在時に残量がゼロ付近まで使い込んでしまった場合は返却者が他の容器から汲み足しを行って対応してください。 「気柱振動による液面検量手順」 液体ヘリウムを検量する際の空気の混入/ヘリウムガスの放出を極力防ぐ検量方法を整理しました。 「各容器の液面検量位置」 液体ヘリウムを検量する際に必要な各容器の開口部から底までの深さをまとめてあります。 検量棒にマークをしておけば検量時に容器底まで挿入しなくて済みます。 「液体ヘリウム容器持ち出し手順」 液体ヘリウムの容器の持出し/返却方法を簡易的にまとめてあります。 |