<利用時間>
原則24時間365日いつでもご利用いただけます。※ただし計画停電(メンテナンス)時は除きます。ご了承ください。


<液体窒素汲み出し手順 解説資料>
印刷用 「液体窒素自動集計装置汲み出し利用手順」 通常時の手順書です。
印刷用 「Manual for filling liquid nitrogen (English Ver.)」 通常時の手順書の英語版です。
印刷用 「液体窒素手動汲み出し手順」 故障時・計画停電時用の臨時手順書です。

視聴用 汲み出し作業の参考動画です。作業の流れがわかりますのでご参考ください。

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<液体窒素汲み出し手順>
1. 利用者バーコードで開錠します
※幅狭の新バーコードについて:2010年の装置導入時より配布してきた従来のバーコードより、横幅の狭いバーコードを2018年から導入しています。 幅が短い事によりバーコードリーダーの照射幅も短くて済むようになり、その分バーコードリーダーを接近させて照射させる事ができるので、読み取り感度が良くなりました。 詳細はこちらをご参考ください。 順次交換いたしますので交換希望の際はご連絡ください。




バーコードをかざす距離は、幅狭の新バーコードについては底に貼り付くほどまで接近させて、 幅が長い従来のバーコードの場合は5cm〜10cm程度の距離をとると反応が良いです。 また、じっと止めるよりも上下左右に少し動かすと反応しやすい傾向です。




一定時間扉を開けたままにしておくとブザーがなりますのでドアを閉めてください。 また扉は閉まると数秒後に自動で施錠されます。 中から扉を開けるには扉右脇にある「一回解錠ボタン」を押すといつでも出られます。 大型容器の搬入搬出など時間がかかる時は「連続解錠ボタン」を使ってください。 「連続解錠ボタン」を使った場合は必ずもう一度ボタンを押して施錠状態に戻してください。


2. 中に入ったら容器を汲み出し台の上に置きます
100Lや50Lなど車輪付き容器は車輪をロックします。


3. 自動供給装置の扉を開きバーコードリーダーで読み込みます




はじめに「容器バーコード」、次に「利用者バーコード」の順に読み取ります。 レーザー光は覗き込まないでください。また絶対に人の目に向けないよう注意してください。 受信できると読み取り機がピッと反応し背面部が緑色に点灯します。




読み込みが完了すると容器番号や設定量が表示され、スタートボタンが点滅します。 容器番号と利用者番号の所属が一致しないとエラーになり次へ進めません。




スタートボタンが点滅しないなど(稀にあります)リセットしたい場合はストップボタン(リセット機能があります) を押してください。なお、ストップボタンは「長押し」しないでください。 また、一定時間以上操作をしないと安全装置が作動してリセットされます。 表示されている数値が「0000」(初期状態)になっているのを確認してもう一度バーコードを読み込んでください。




4. 手動バルブが閉じていることを確認します
一度開いてみて閉め直せば確実にバルブの閉止を確認できます。 この時点では電磁バルブが閉まっているので手動バルブを開けても何も出ませんので 安心して手動バルブを開閉操作してみてください。




5. 供給ホースをセットします
吊り下げ式のバランサーは引っ張って“カリカリ”と音がする時はこの位置で固定でき、更に引っ張って“カリカリ”音がしないところでは 上へ引き込まれて元の位置に戻ります。この“カリカリ”音のする固定ゾーンと音がしない巻き取りゾーンが交互になっています。 程よい位置で固定できない場合はもう少し多めに引っ張って固定してください。 誤って汲み出し台の上に足を掛けますと体重がかかってしまいます。 体重を機械が充填完了と認識してしまいますので気をつけてください。 誤認識してしまった集計データをそのままにしますと課金対象になりますので必ずご一報ください。誤データを削除いたします。




6. ホースをしっかり握ってからスタートボタンを押します
電磁バルブが開くと窒素ガスがわずかに流れますが故障ではありません。 予備冷却過程がある場合は電磁バルブが開くのは予備冷却過程が終わった直後になります (予備冷却は経路の温度によってある場合と無い場合があります)。




温まっている場合、はじめに経路の予備冷却が始まります。冷却中の暖ガスは排出口から排気されます。 直前に利用があり既に冷えている場合は予備冷却過程はありません。




予備冷却が完了すると排気が終わり電磁バルブが開きます。充填ランプがつきます。


7. 手動バルブをゆっくり開いて汲み出します


最初はガスが出ているので勢いがあります(手動バルブの開度は抑え目に)。 冷えてきて液体窒素が出だすと安定します(ホースが浮いて来ない程度に手動バルブを開きます)。




充填量が設定値まで到達すると自動で停止します。 バーコードで読み取った容器と違う容器では充填しないでください。 ※設定値まで達する前にあふれてしまう場合、設定値を見直す必要がありますのでご連絡ください (10L型容器は8.0Lや9.0Lで登録しています、容器個々によって差があるようです)。
※安全停止機能について:この装置は充填中に重量の変化量を検知しています。 この変化量がゼロの場合自動的に安全停止します。正常に汲んでいるのに稀に安全停止してしまう事があります。 充填重量は細かく上下しながら増えていくため、偶然変化量測定がゼロになってしまったためと思われます。 また容量の大きな100L容器などは室温から汲む場合はなかなか溜まらず変化量ゼロになりがちです。 安全停止してしまった場合はお手数ですが再度汲み直してください。


完了のランプが点灯しブザーが鳴りますのでブザーリセットボタンで解除してください。


8. 手動バルブを必ず閉めます(自動で停止するため忘れやすい)


9. ホースを元の位置に戻します
少し引っ張ってやると上へ引き込まれ元の位置へ戻ります。 あまり引き過ぎると付け根に負荷がかかりますので引っ張り過ぎないようにしてください。




供給ホースは収納パイプへ必ず収納してください。 ブラブラ吊るしたままの状態ですと強風などにあおられて激しく揺れて非常に危険です。




10. 集計装置のドアを確実に閉めます
バーコードリーダーのコードを挟まないようにご注意ください。




11. 退場の際は解錠ボタンを押すと扉を開けることができます
「一回解錠ボタン」を押すと施錠が一時的に解除されます。




12. 扉が施錠されたことを確認します
「一回解錠ボタン」を押した数秒後に自動で施錠されます。


施錠されない場合は「連続解錠ボタン」が間違って押されている可能性があります ので確認してみてください。 「連続解錠ボタン」が間違って押されている場合(赤ランプ点灯) はもう一度「連続解錠ボタン」を押して通常状態(赤ランプ消灯)へ戻してください。





<補足事項>
【バーコード読み込み】
読み取りにくい場合はバーコードと読み取り機の角度や距離をいろいろ変化させてみて下さい。 じっと静止させているとダメで、変化を与えた瞬間に読み取れる傾向があります。 赤いレーザー光がバーコード全域に当たるようにある程度距離をとってください。 近過ぎると読み込めません。




日光が当たっていたり明るい日中などバーコードリーダーの読み取り感度が低下するようです。 ノートや手をかざして影を作ってやると効果的です。工夫してみてください。




【リセット機能】
バーコード読み込みに失敗したり、スタートボタンが点灯しないなど不具合で リセットしたい場合はストップボタンを押してください。 ストップボタンにはリセットの機能があります。




表示が「0000」の初期化状態に戻ったのを確認してから再びバーコード読み込みを行ってください。


なお、ストップボタンは絶対に「長押し」しないでください。 自動集計装置の設定が通常のモードでなくなりバーコードを読み込めなくなります。 もし自動集計装置の表示が別モード状態になっている場合は再度ストップボタンを「長押し」して通常状態へ戻します。




【手動停止】
設定量まで汲む必要が無く任意の量を汲みたい場合、充填量がお好みの量に達した段階で ストップボタンを押していただくと充填が停止されます。 例えば100容器で50Lだけ汲みたい場合、充填中に充填量の表示を監視していただき 50Lに達したらストップボタンを押してください。手動停止の状態となります。




また、汲んでいる最中に溢れ出して充填量が設定値に到達しない場合もストップボタンを押して手動停止してください。 このように容器口からあふれてしまって一定時間内に充填量の変化が無い場合、 安全装置が作動して自動で停止します(飽和ランプが点灯します)。 しかし安全装置を常時作用させるのも危険ですので、設定値を変更いたします、お手数ですがご連絡ください。 (手動バルブの開度を絞ることで流量を減らし穏やかに汲めば設定値に達する かもしれませんがこれは汲まれる方の技量によるところです)

自動集計装置の不具合やご不明な点がありましたらご連絡ください。

「液体窒素利用の手引き」
液体窒素を利用される方は各自一部所持の上、熟読してください。また各研究室での保安教育にお役立て下さい。

危険防止啓発ポスター/ステッカー
寒剤の安全利用を啓発するため危険防止ポスターを用意いたしました。各研究室での保安教育にお役立て下さい。