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素粒子論セミナーのお知らせ

2026年4月30日(木)の素粒子論セミナー

講師 井黒 就平 ⽒/Syuhei Iguro (名古屋⼤学)
タイトル b→c セミレプトニック和則の進展と展望
日時 4月30日(木) 14:30 - 15:30
場所 理学部1号館 4階 405セミナー室
概要

本講演では、重いクォークの対称性に基づく和則について、 現状およびこれからの展望に関してできるだけ最新状況をまとめる。 この和則はボトムクォークやチャームクォークの質量が無限大のもとで厳密に成り立ち、 その破れの効果も系統的に取り込むことができる。 この和則は精度良く実験結果同士を直接結びつけることができ、 背後にある物理演算子が標準模型の予想通りなのか、そうでないのかに依存しない。 この意味において非常に予言能力の高い式であり、 将来実験へ指針を与える価値の高い式である。 まずは、そもそもの B→D(*)τν と Λb→Λcτν の和則の発見経緯や、 終状態粒子間の角度相関物理量に間に成り立つ和則、 Bs→Ds など SU(3) フレーバー対称性で結びつく崩壊過程を含めた場合の和則など、 既発の和則にして紹介する。 その後、b→cτν の過程のみならず、 b→uτν にも良い関係が発見されていることを起点として、 もう一つの「重い」 クォークであるチャームクォークの崩壊に同様の和則があるのかについて議論する。 最後にさらなる拡張としてどのような発展や拡張がありうるのかについて議論の種になるようなアイデアについて触れる。

問合せ先 北原 鉄平/Teppei Kitahara