講師 | 高橋秀典 氏 (日大理工) |
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タイトル | Two dimensional fermionic Field Theory |
日時 | 2005年7月29日(金) 14:30-17:00 |
場所 | 理学系総合研究棟1号館(理学部1号館) 405号室 |
連絡先 | 理学部物理学科素粒子論研究室 セミナー係 住友洋介 |
概要 | 最近の研究からフェルミオン系の2次元場理論の一つであるmassless Thirring模型に関してカイラル対称性が自発的に破れるのではないかという結果を得ました。実際に、Bogoliubov変換を使った手法やBethe仮設法による解析からフェルミオンスペクトラムにはギャップが存在することが分かりました。 今回の結果を受けて、Colemanの定理やGoldstoneの定理を検討してみると、必ずしも対称性の破れに付随して、南部-ゴールドストーン粒子が現れるわけではないことが分かりました。これら、2次元フェルミオン系の場の理論に関する対称性の破れについて最近得られた新たな結果を中心に説明します。 |