講師 | 柏浩司氏(理化学研究所 仁科加速器研究センター) |
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タイトル | Investigation of entanglement between chiral and deconfinement transitions by using nonlocal Polyakov-loop extended NJL model |
日時 | 2011年5月23日(月) 16:30-18:00 |
場所 | 理学系総合研究棟1号館(理学部1号館) 405号室 |
連絡先 | 千葉大学素粒子論研究室 043-290-3908 |
概要 | 有限温度・実数化学ポテンシャル領域では、様々なQCDの相構造が理論的に予測されている。しかし第一原理計算である格子QCD計算は符号問題のため中間及び高実数化学ポテンシャル領域ではその計算が破綻してしまう。そこでQCDの有効模型を用いた研究が、有限実数化学ポテンシャル領域で盛んに行われてきた。しかし有効模型にはその相互作用等に強い不定性があるため定性量的にも定性的にも信頼できる相構造を得ることはできていない。 我々は上記の問題の克服をめざして、虚数化学ポテンシャルを模型構築に利用する手法を提唱し研究を進めてきた[1]。本セミナーではその中でも、非局所PNJL模型を用いた近年の我々結果[2],[3]を報告する。また時間が許せば、空間一様な強磁場を外場としてかけた系が模型構築においてどのように有用であるかも報告する[4]。 [1] K. Kashiwa, M. Matsuzaki, H. Kouno, Y. Sakai and M. Yahiro, Phys. Rev. D 79 (2009) 076008. [2] T. Hell, K. Kashiwa and W. Weise, arXiv:hep-ph/1104.0572. [3] K. Kashiwa, T. Hell and W. Weise, in preparation. [4] K. Kashiwa, arXiv:hep-ph/1104.5167. |