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セミナーのお知らせ

2024年

6月20日(木)の素粒子論コロキウム

講師 林優依 氏 (京都大学基礎物理学研究所)
タイトル Bridging two semiclassical confinement mechanisms: monopole and center vortex
日時 6月20日(木) 10:30-12:30
場所 Online: ZOOM
概要

伝統的なクォーク閉じ込めの理解として,monopoleによるものとcenter vortexによるものがある.近年,その両方のシナリオに対応して,半古典的に閉じ込め真空を記述する2つの方法が発展してきた.具体的には,$\mathbb{R}^3\times S^1$におけるmonopole dilute gasによる記述と,$\mathbb{R}^2 \timesT^2$におけるcenter-vortex dilute gasによる記述が知られている.この講演では,その2つのセットアップをつなぎ,半古典的に取り扱える領域においてmonopoleとcenter vortexの関係を明らかにする.これは,以前から期待されているmonopoleとcenter vortexの関係を説明する.また,時間に余裕があれば,$\mathbb{R}^2 \times T^2$での半古典な方法によるQCDの真空構造の解析も紹介し,そこから得られる教訓として,chiral Lagrangianに$\eta'$を加えるときに,$\eta'$の周期を伸ばすことで大域的な構造が改善されることを見る.


研究室見学・訪問等、千葉大学素粒子理論研究室に関するお問い合わせ: soryushi AT ml.chiba-u.jp