講師 | 鈴木健太 氏 (立教大学理学部) |
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タイトル | SYK模型とその重力双対 |
日時 | 6月27日(木) 13:05-14:20 |
場所 | 物理会議室 (理学部2号館3階) |
概要 |
Sachdev-Ye-Kitaev (SYK) 模型は、ランダムな相互作用を持つフェルミ粒子の量子多体系を記述するモデルである。このモデルは低温極限において、2次元の反ド・ジッター時空(AdS_2)におけるブラックホールと、AdS/CFT対応の関係にあることが示唆されている。この講演では、この模型の低温極限での振る舞いについて議論した後、それら振る舞いがどの様にAdS_2におけるブラックホールと関係しているのかを説明する。時間が許せば、double-scaling 極限と呼ばれる極限におけるSYK模型に関した、講演者の最近の研究についても紹介する。 |