数理物性科学専攻「数理物理学特論」集中講義
講師 | 牲川 章 氏 (大阪市立大) |
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タイトル | 平衡・非平衡系の場の量子論とその応用 |
日程 | 2003/5/13(火) - 2003/5/16(金) |
場所 | 理学系総合研究棟 3階 物理会議室 |
連絡先 | 理学部物理学科素粒子論研究室 近藤慶一 |
概要 | 下記の講義内容に沿って進める。第1部では熱・化学平衡量子場系を扱うための摂動論の構築を行う。第2部では非平衡系の扱いについて述べる。理論的にしっかり定式化されているのは、平衡系からそんなに外れてない非平衡系、又は、準定常な系の場合に限られている。 |
内容 | 第1部:平衡系の場の量子論 1. 閉時間経路形式 (Closed-time-path formalism) 1.1 導入 1.2 摂動論の構築 1.3 赤外、及び質量特異性 1.4 反応公式 1.5 クォーク・グルーオンプラズマ中のクォーク、及びグルーオンモード 2. Thermo field dynamics 摂動論の構築と準粒子描像 3. 硬熱ループ予加算法 (Hard thermal loop resummation scheme) 3.1 導入 3.2 スカラー理論 3.3 ゲージ理論 3.4 応用 4. 硬熱ループ予加算法を超える試み 第2部:非平衡系の場の量子論 閉時間経路形式による定式化 1. 微分展開と勾配近似 (gradient approximation) 2. 摂動論の構築 --- ギャップ、及びボルツマン方程式 2.1 スカラー場 2.2 スピノール場 2.3 ゲージ場 |
その他 | ◎ コロキューム 5月16日(金) 13:30より講義で紹介する「形式」の応用として「Di-quark 凝縮とクォーク星の磁気的性質」を調べるための Formalism を紹介する。 |