基礎物理学特別講義 III (1単位, 集中)
講師 | 谷崎佑弥先生(京都大学 基礎物理学研究所 助教) |
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タイトル | 場の量子論の非摂動的アプローチ |
日程 |
2022年2月16日(水) 10:00--18:00 (途中休憩を含む) 2022年2月17日(木) 10:00--18:00 (途中休憩を含む) |
概要 |
ゲージ理論は多くの物理現象の低エネルギー極限をよく記述するが, しばしば強結合の理論として現れるため, その解析は難しいことが多い. そのため, 対称性などによる摂動論を超えた理解を得ることは貴重である. 本講義ではこの精神のもと, 量子場の理論におけるglobal symmetryの一般化やそれに伴うanomaly matchingを説明し, 非摂動論的場の理論に対し比較的新しく得られた理解を解説する. |
目的・目標 |
対称性の抽象的な性質を理解し, そのゲージ化といった操作やそれに伴うアノマリーが計算できるようになること. また, そこからanomaly matchingを通して低エネルギー物理への非自明な条件が導かれることを理解すること. |
授業計画・授業内容 |
Course Plans and Contents 1: Introduction to basics of QFT 1-1 Formulation of QFT 1-2 Global symmetry and its generalization 2: Anomaly, Anomaly matching 2-1 't Hooft anomaly 2-2 Anomaly matching condition 2-3 Simple examples 3: 2d sigma model and Haldane conjecture 3-1 What is Haldane conjecture? 3-2 2d sigma model and anomaly 3-3 Generalization of Haldane conjecture to SU(N) spin systems 4: 4d non-Abelian gauge theories 4-1 Pure Yang-Mills theory, Dashen phenomena at theta=pi, and anomaly 4-2 Chiral symmetry of QCD, Perturbative anomaly, and Discrete anomaly |
方法 |
同時双方向型のメディア授業として実施します. ※ 接続方法等の詳細は, 講義日が近づいたらまた連絡します. |
キーワード |
anomaly, generalized symmetry, topology, duality, confinement |
お願い |
受講希望者は, 単位取得か聴講かに拘わらず, Moodle上で同授業に登録をお願いします. 今後の連絡はそれを通じて行います. その後で(2月に入ってから), Moodle上に指示された情報を, Moodleから世話人宛てにお知らせください. |
世話人 | 近藤慶一 |