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集中講義のお知らせ

2024年

2月の集中講義

基礎物理学特別講義 III

講師 日高義将先生(高エネルギー加速器研究機構 教授)
タイトル 量子測定, 量子情報理論の基礎とその場の量子論での役割
日程 2024年2月15日(木) 14:00--17:00
2024年2月16日(金) 14:00--17:00
2024年2月22日(木) 9:30--12:20
2024年2月29日(木) 9:30--12:20
概要

量子測定理論は,量子力学において測定がどのように行われ,測定結果がどのように得られるかを説明する理論で,実験結果を矛盾なく説明し,量子コンピューターや量子通信の分野において基礎となるものである.一方,相対論的場の量子論は,素粒子のダイナミクスを記述する理論で実験結果を矛盾なく説明する.

本講義では,相対論的場の量子論における量子測定と量子情報的側面に注目し,そこに現れる因果にまつわる様々な素朴な問題を中心に解説する.例えば,測定による波束の収縮は,相対論的な因果律に矛盾しないのか?空間的に離れた2点はエンタングルメントすることは可能か?時空が揺らぐ量子重力理論における局所的な観測量や非局所的な演算子を持つゲージ理論における観測量とは何か?などについて解説する.

  1. オーバービュー
  2. 量子測定理論
  3. 量子情報入門
  4. 相対論的場の量子論入門
  5. 場の理論における観測量
  6. 量子場によるエンングルメント生成
  7. Schwinger-Keldysh形式によるアプローチ
  8. デコヒーレンスと因果律
方法

オンライン Zoom使用予定

接続方法等の詳細は講義日が近づいてきたらMoodle登録者のみに連絡します。 聴講希望者はMoodleに登録してください。 1月終わりまでにお願いします。

問合せ先 近藤慶一 Kondo, Kei-Ichi

研究室見学・訪問等, 千葉大学素粒子論研究室に関するお問い合わせ: メールアドレス