2021/12/4 ICEHAP、千葉市科学館(教育委員会)と共同で霧箱イベントをやりました!
午前、15組の小学生とその保護者
午後、30人の中高生
4年生と修士の学生さんの手伝いもあって楽しいイベントになりました!!
午前、15組の小学生とその保護者
午後、30人の中高生
4年生と修士の学生さんの手伝いもあって楽しいイベントになりました!!
CERNのPSまたはSPS加速器を用いた実験は年に1度、詳細なレポートを提出し査定が行われます。NA65実験のレフェリーたちからも普段より厳しい指摘が(汗)。しかしNA65は本年9月のデータ取得に向けて準備に余念がありません!SPSCのオープンセッションでは有賀准教授が実験ステータスのプレゼンを行いました。
Our FASERnu pilot run results are introduced in CERN News as well as CERN Courier
また、ScienceNewsにも記事が載っています。Also there is an article on ScienceNews.Prof. Ariga gave an online seminar on FASERnu to the Experimental Particle and Astroparticle Physics (EPAP) group at King’s College London.
FASERnuは世界最大の衝突型加速器 大型ハドロンコライダー LHC を用いたニュートリノ実験です。LHCからのニュートリノを利用することができるならば人工ニュートリノとして最高エネルギーのニュートリノを用いた研究をすることができます。しかし、これまでコライダーからのニュートリノが捕らえられたことはありませんでした。FASERnuはその実現を目指し2022年の本番実験に向けて準備中です。
本論文では2018年に試験的にニュートリノ検出器をLHCトンネルに置いたサンプルの解析を報告しています。まったく未知の環境で解析に大変な苦労をしましたがニュートリノ反応候補の選び出しに成功し、ニュートリノシグナルが"ないことはない"ことを2.7シグマの統計的優位で報告しました (99.7%の確率でニュートリノ反応があると同義語)。これはコライダーを用いたニュートリノ実験が可能であることを証明し、物理学にとって大きな一歩です。
論文は投稿し、査読中です。
林式高感度霧箱で粒子線の何たるかを知った新4年生は次のステップに移りました。KEK E176実験に使われたエマルジョンに写るのは大量のハドロン。その中でごく稀に生成されたπ中間子がエマルジョン中で止まりμ粒子へ崩壊し、そしてそのμ粒子がまた止まった後に電子に、という連鎖崩壊(π→μ→e崩壊)が起こります。さて彼らはこの現象を探し出せるでしょうか?
令和2(2020)年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)国際共同研究 加速基金(帰国発展研究)が有賀准教授の研究「高エネルギーフロンティアでのニュートリノ研究」に交付内定しました。
有賀准教授が「CERN-LHCでのForward Physics Facility構想における新粒子探索とニュートリノ研究」のタイトルで日本物理学会年次大会(オンライン)で発表を行いました。
FASERnu検出器の箱が完成しました。1.1トンの検出器(タングステンの塊)を支える頑丈な箱です。